「不妊治療の現状は!?」

 

不妊治療も以前は敷居が高く、様々な方法を試しても効果が期待できなかった場合の最終手段として用いられることが多かったのですが、ここ最近では、比較的若い夫婦でも治療を行うケースも増えています。

 

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ただ、以前に比べると大分身近になってはいるものの、まだまだ不妊治療に関する認知度は低く、不妊に悩んでいても中々不妊治療にまで踏み切れないのが現状のようです。

 

不妊治療を躊躇する理由は様々でしょうが、それでも妊娠を望む気持ちがあるのならまずは専門のクリニックで受診してみることをおすすめします。

 

そこで今回は、不妊治療を受けるタイミングやホルモン治療、さらに不妊治療と産み分けが同時にできるのかなど、不妊治療の気になるポイントについて以下にご紹介します。

 

特に、これから不妊治療を検討されている方に是非参考にしていただけると幸いです。

 

不妊の治療のタイミングとは

一般的に不妊治療を受けるタイミングや年齢はいつがベストなのでしょうか?

 

通常、健康な20代のカップルが妊娠に向けて性交渉を行い続けた場合、1年以内に妊娠する確率は80%、2年以内でしたらほぼ100%に近い確率で妊娠できることが確認されています。

 

このため、2年以上経過しても妊娠できない場合、不妊治療に踏み切る目安とされています。

 

ただ、近年では晩婚化に伴い、妊娠・出産も遅くなる傾向があります。

 

このため、女性が最も妊娠しやすい妊娠適齢期(20歳~34歳くらい)を過ぎてしまい中々妊娠できないケースも多くなっています。

 

特に、女性は30代以降徐々に妊娠の確率が減少し、35歳以降ではガクッと確率が低くなる傾向があります。

 

このため、30代以降で初めての妊娠を望む女性は、できるだけ早い段階で不妊治療を受けることが推奨されています。

 

具体的には、「妊娠に向け避妊せずに性交渉し続けても1年以上妊娠できなかった場合」が不妊治療を受けるタイミングの目安とされています。

 

実際、不妊治療のスタートが遅れたために、妊娠の可能性を逃してしまうこともあります。

 

できれば早い段階に夫婦で話し合い、結論を出すことが大切ですが、まずは気軽な気持ちで専門の医療機関で受診して、不妊治療の方法や効果、治療にかかる費用などについても相談されてみてはいかがでしょうか?

 

不妊でホルモン治療の効果や副作用とは

不妊の大きな原因として、ホルモン分泌の異常が関係するケースが多々あります。

 

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こういったケースの不妊治療では、ホルモン剤を使用して体内のホルモンバランスを整えることで妊娠しやすい体質を目指す「ホルモン治療」が用いられます。

 

ホルモン治療は女性だけではなく男性も行います。

 

以下にホルモン治療のケースごとにそれぞれの特徴や効果についてまとめてみました。

 

 

◆排卵障害のケース

女性の排卵が正常に行われていない場合に、排卵を起こすホルモン剤の1つ「排卵誘発剤」を使用します。

 

比較的症状が軽い場合は「クロミフェン製剤」や「シクロフェニル製剤」などの内服液を使って排卵を促します。

 

これでも排卵ができない場合は、より強力な「hMG製剤」や「hCG製剤」、「FSH製剤」を注射して排卵を促します。

 

 

◆子宮内膜症のケース

不妊の原因、子宮内膜症の治療にも、ホルモン治療が用いられます。

 

子宮内膜症進行の原因、エストロゲンを抑制するため「GnRHアゴニスト製剤」や「ダナゾール製剤」などのホルモン剤(内服薬・注射・点鼻薬)を投与します。

 

 

◆受精卵の着床に障害があるケース

黄体ホルモンの分泌が悪く、子宮内膜が薄いため受精卵が着床できないケースでは「黄体ホルモン製剤」(内服薬・注射・膣坐薬)を投与して子宮内膜を正常な状態にまで厚くする治療を行います。

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◆造精機能障害

男性の精子の数が少なかったり、働きが悪い場合は「男性ホルモン製剤」で上記に紹介した女性の排卵障害の治療に使う「クロミフェン製剤」や「hMG製剤」、「hCG製剤」などを使って男性ホルモンの分泌を促進させます。

 

ホルモン製剤のメリットは即効性が高いこと。このため、不妊治療の分野でも非常に注目され幅広く活躍していますが、効果が高い分、様々な副作用を伴う点がデメリットです。

 

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ホルモン製剤の副作用に関して列挙します。

※クロミフェン製剤 シクロフェニル製剤の副作用

頭痛 抑うつ 眩暈 吐き気 ほてり 食欲不振 卵巣過剰刺激症候群 多胎妊娠など

 

※hMG製剤 FSH製剤の副作用

発熱 関節痛 卵巣過剰刺激症候群 多胎妊娠

多胎妊娠が発症する確率は、比較的副作用の少ないクロミフェン製剤・シクロフェニル製剤の場合、約5%程度、副作用の強いhMG製剤・FSH製剤では約20%と4倍に高まります。

 

これから治療を検討している方はもちろん、現在治療中の方も、上記のような副作用の危険性をしっかりと念頭に入れ、予め効果やそれに伴うリスクやデメリットについてもしっかりと把握しておくことが大切です。

 

不妊治療で産み分けも同時進行で可能?

「子供を授かりたい」と望む人の中には、「どうしても男の子(女の子)が欲しい」と性別の産み分けを望み、真剣に検討している人も少なくありません。

 

やはり、「不妊治療をしながら産み分けを行えるか」という点に関しても、非常に気になるところですよね。

 

実際、産み分けに関しては昔から、体位や食べ物など様々な情報が溢れていますが、実際のところどうなのでしょうか?

 

残念ながら現状では、生み分けに100%の確実な方法は存在しません。

 

ただ、専門のクリニックで指導を受け産み分け方法を実行することにより、男の子の場合80~90%、女の子の場合70~80%とかなりの高確率で、希望の性別を産み分けられるというデータも確認されています。

 

また、専門医の指導の下、排卵日の特定してもらうなど様々なサポートを受け、タイミングを指導してもらうこと(タイミング法)でさらに確率は高まります。

 

現在、日本で唯一許可され、専門のクリニックで行われている産み分け医療の方法は「パーコール法」です。

 

パーコール法とは、精子をパーコールという液体に入れて遠心分離器にかけ、X精子とY精子に分別して、いずれかを選択して子宮に注入して受精を行う方法です。

 

因みに男の子を産み分けたいのであればY精子、女の子であればX精子を受精する必要があります。

 

基本的に、選択したい性別の精子を優先させるため、違う性別の精子を抑制する方法となるため、妊娠の確率がかなり下がってしまうのがデメリットです。

 

このため、特に不妊治療中の方や初めて妊娠する方にはあまりおすすめできません。

 

産み分けができる医療機関として、生み分けに共感・賛同する全国の産婦人科医の集まり「Sex Selection 研究会」(SS研究会)という会が存在しており、全国で共通の生み分けの方法を実施しています。

 

ただ、日本の学界では基本的に産み分けを禁止しており、産み分けが認められるケースとしては、重篤な遺伝性の疾患を回避するためということに限られています。

 

また、SS研究会のような産み分けが可能なクリニックであっても、不妊治療と同時に産み分けを行う場合は、タイミング法の指導までとなっています。

 

また、今のところ産み分けを行っている病院自体非常に少なく費用も助成金対象外となるため高額になってしまう上、成功率も100%ではないなど障害が多いのが現状です。

 

このため、産み分けをする前に夫婦間でよく相談して「たとえ希望通りの性別の赤ちゃんではなくても、しっかりと責任と愛情をもってしっかりと育てられる」という強い気持ちをもって臨むことが大前提です。

 

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